オスプレイの横田基地配備に抗議!…ホテルエリアでの飛行訓練に厳重警戒!

4月5日、NHKニュースより

財務省の公文書改ざんに続き、防衛省における「制服組」の陸自イラク派遣時の日報の存在の隠蔽が発覚し、国会が混迷する中で、飛び込んできたニュースがオスプレイの米軍横田基地配備です。

在日米軍は4日、米空軍仕様のcv22オスプレイの横田基地(東京都福生市他)配備を公表、5日には米軍施設の「横浜ノースドッグ」から5機のオスプレイが横田基地に移動しました。

cv22オスプレイは、県内東北信17市町村を含む訓練空域「ホテルエリア」での夜間を含む低空飛行訓練を実施するとされています。

4月6日付朝日新聞より

この間、県護憲連合として、欠陥機であるオスプレイの配備と飛行訓練の中止を求め、県をはじめ、関係市町村にも飛行訓練の中止を米軍及び政府に対し申し入れるよう働きかけてきました。

横田基地へのオスプレイ配備は、2017年配備の計画が要員不足を理由に、一旦は2019年10月以降に延期するとされていましたが、東アジア情勢への対応などから急きょ前倒しされたものです。米軍は、今後、段階的に計10機と要員約450人を配備するとしています。

4月3日付、外務省・防衛省の発表文書より

県内には、米軍機オスプレイの飛行訓練域・ルートで、東北信地域の「ホテルエリア」と大北地域の「ブルールート」が存在します。

相次ぐ墜落事故がオスプレイの危険性を証明しています。県内をはじめ、国内での飛行訓練を止めなければなりません。

長野県民の生命・財産を守るため、自治体の取り組みをはじめ、市民運動団体としての監視行動・反対行動が問われます。

➡【関連】161227オスプレイの配備・飛行訓練の中止を国に求めるよう長野県に要請
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県護憲連合では、4月12日に、自衛隊松本駐屯地で開かれる「自衛隊祭り」への県知事の参加問題と合わせ、オスプレイの横田基地配備・低空飛行訓練問題について、県に申し入れを予定しています。

➡【参考】米軍横田基地を抱える三多摩平和運動センターの抗議声明

CV22オスプレイの横田基地配備に強く反対する

                     2018年4月4日

三多摩平和運動センター議長 田 中 泰 伸

CV22オスプレイの横田基地への前倒し配備が、4月3日在日米軍から突如発表されました。当初は、2017年後半から配備するとしていましたが、2017年3月に米空軍の他の運用との兼ね合いなどにより、配備を2020米会計年度(2019年10月~2020年9月)に延期するとの発表がされました。そして、今度は一方的な前倒し配備発表です。私たちは、CV22オスプレイの横田基地配備に強く反対します。

配備スケジュールは、①太平洋地域における安全保障上の懸念に対応するため、今年の夏頃に、5機のCV22を横田基地へ配備、②この配備に先立ち、5機のCV22が今週後半、訓練のため横田基地に一時立ち寄りを行った後、一度本邦を離れ、今年の夏頃に,横田基地に配備。今後数年間で、段階的に計10機のCV22と約450人の人員を配備する、としています。これを受けて外務省・防衛省は、「配備は日米同盟の抑止力・対処力を向上させ、日本の防衛及びアジア太平洋地域の安定に資する」と「配備の意義」を強調していますが、逆に近隣諸国との緊張関係を高め、横田基地が攻撃の標的になりかねないことを意味します。安倍政権は、集団的自衛権行使を可能にした憲法違反の戦争法を強行成立させ、「戦争する国づくり」へと突き進んでいます。空軍が保有する特殊作戦用の輸送機CV22オスプレイの横田基地配備が強行されれば、日米一体となった戦争態勢の構築が進むことは間違いなく、何としても阻止しなくてはなりません。

2016年12月、普天間基地所属のMV22が空中給油に失敗し、名護市安部の海岸に墜落・大破、2017年8月にはオーストラリア北東部の海上に墜落し、3人死亡、さらに9月にはシリアでの墜落など大事故が続いています。また、普天間基地所属のMV22は、2017年6月に伊江島補助飛行場と奄美空港、8月に大分空港、9月には新石垣空港に緊急着陸しました。緊急着陸がこれほど多いということは、一歩間違えば大事故に繋がりかねないことを示しています。開発当初から指摘されていますが、まさに欠陥機と言わざるを得ません。

私たちは、住民の安全を脅かし、騒音を撒き散らすCV22オスプレイの横田基地配備を絶対認めることはできません。普天間基地配備が長年続く海兵隊用のMV22オスプレイもいりません。陸上自衛隊が導入予定のオスプレイは、木更津駐屯地に暫定配備で調整と報じられていますが、日本へのオスプレイ配備は全てごめんです。オスプレイの一日も早い撤去と配備計画撤回を求めます。

➡【参考】社民党の幹事長談話より

CV22オスプレイの横田基地到着に断固抗議する

1.米空軍の輸送機CV22オスプレイ5機が本日、米軍横田基地に到着した。米国は、2015年5月、CV22オスプレイを17年後半に横田基地に配備すると表明し、17年3月には、要員不足などを理由に19年10月以降に延期するとしていたが、今回突然の前倒しとなり、夏ごろに正式配備しようとしている。5市1町(福生市、羽村市、武蔵村山市、立川市、昭島市、瑞穂町)にまたがる横田基地は、51万人が住む人口密集地のど真ん中に所在しており、住宅だけでなく、学校や保育所など90以上もの公共施設がある。かねてより、米軍による夜間飛行や低空飛行が繰り返され、爆音や部品落下が相次いでおり、そのうえさらにオスプレイを配備することを許せば、住民の被害が深刻になることは必至である。社民党は、米政府及び日本政府に対し、断固抗議するとともに、配備の断念・撤回を強く求める。

2.オスプレイは、事故を繰り返し、安全性に懸念が残る軍用機であり、沖縄県では、2016年12月に名護市沖に不時着・大破した事故が発生し、今年2月にもうるま市の伊計島の大泊ビーチにエンジンカバーを落下させるなど、沖縄に配備された米海兵隊のMV22オスプレイの事故やトラブルが相次いでいる。今回横田基地に到着したCV22の飛行10万時間当たりの事故率は推定4.05で、普天間基地のMV22オスプレイの3.24を上回る。しかも、沖縄では、オスプレイの飛行方法を米軍施設上空に限定し、夜間や人口密集地上空の飛行も避けるという日米合意すら守られない事例が数多く生じている。横田基地周辺においても、航空機騒音や墜落、部品落下といった人命にかかわる事故への住民や自治体の不安や懸念は全く払拭されていない。

3.CV22は、主に空軍の特殊作戦部隊の輸送を担っており、353特殊作戦群の兵士を乗せた訓練を沖縄県内で実施するため、嘉手納基地に飛来することは確実とされ、今回の横田基地配備によって、沖縄の負担も増すことになる。

4.日本の世論を軽視し配備を強行しようとする米政府と、それに追従し、日本の防衛に必要がなく、危険なオスプレイを受け入れ押し付ける安倍政権の怠慢は断じて許すことができない。社民党は、オスプレイの配備や訓練計画を断念させるよう、全国の反対運動との連携・共闘を一層強化する。

以上

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