地域との関わり望む子どもたちの声

子ども達の健やかな成長を願い、第32回目の安茂里地区青少年健全育成住民大会が12月3日、安茂里公民館で開かれました。

安茂里地区住自協・健全育成部会の主催によるものです。
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メインは児童・生徒らの発表です。

地元の小学生から「子ども会でやりたいこと」を、中学生からは「家庭・地域に望むこと」を、また長野工業高校生徒会が「地域行事の参加について」、そして子ども育成会の親御さんから「地域で青少年の育成をどのようにしたいか」をテーマに発表が行われました。

小学生からは、「花見やハロウィンなど楽しい行事をもっと増やしてほしい」といった注文が出されました。

裾花中学校2年生の女子からは、クラスで取り組んだ老人福祉施設訪問活動を通じ、「はじめは、お年寄りの皆さんにどのように接してよいかわからず、また“やらされ感”もあってなかなかまとまらなかったクラスが、訪問を重ね施設のお年寄りと交流を深めるにつれ、歌の発表練習にも熱が入るようになった。核家族が多い中、地域の中で世代を超えて仲良くすること、笑顔が絶えないまちづくりの大切さを学んだ」といった報告がされました。

また、クラスで取り組んだアンケートも紹介され、家庭に対しては「週に2回ぐらい、平日に家族が一緒になって夕飯を食べたい」「話し合う時間が欲しい」といった意見が多かったこと、地域に対しては「ゴミ箱や公衆電話を増やしてほしい」「歩道を広くしてほしい」などといった声が紹介されました。

「そうなんだ!」「確かにその通り!なるほど」と思いながら聞かせてもらいました。

長野工業高校の生徒会の皆さんからは、差出南区の祭りの参加や安茂里地区のアモーレフェスタやイルミネーション事業に関わって来た経験から、さらに交流を深めていきたいとする報告がされました。
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いずれも、地域との関わり、世代を超えた交流を求める子どもたちの姿が浮き彫りになったように感じました。家庭内で会話・対話を望む子どもたちの側からの声はとても重要です。「私をもっと見てよ。大人の側がもっとしっかり考えてよ」といった訴えとしてしっかり耳を傾けなければなりません。

こうした子どもたちの願いに応える、地域・家庭での大人の責任が問われた住民大会でした。

とても新鮮でした。

また、大会では、山王小学校の北沢校長先生から「学校における障害者差別解消法と合理的配慮~互いの違いを認め合うことから~」と題した基調講演も行われました。
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障害の有無によらず、誰もが地域の学校で学べるインクルーシブ教育(包含的な共生教育)の大切さを指摘しつつ、「学校内においても、問題傾向がある児童や、支援の必要な児童を排除したり別枠にしたりするのではなく、互いの違いを認めつつ、みんなが学級内、学校内で安心して生活でき、学習に向かっていけるようにしていかなくてはならない。児童と先生が一緒に考え工夫する経験が、野外子どもたちが社会人となったときに、差別のない互いが共存できる社会をつくっていく担い手となってくれることを期待したい」と強調されました。

大会では、アトラクションとして、南米パラグアイの民族楽器、アルパの演奏会も行われました。
ラスアカシアス(アカシアの花の意)の皆さんの演奏。
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アルパの優しい音色に癒されました。

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